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東肥前巡見

5/31(土)は、文学部の日本史学演習のオプションとして、Aゼミと地球社会統合科学府の院生も合同で、中世東肥前地域を大学バスを利用して巡見をしました。萬歳寺、勝尾城跡、綾部城跡、千栗八幡宮、姉川城跡、河上神社など、公共交通機関では行きにくいところばかりを巡見候補としているのが毎年の恒例です。筑前での抗争に敗れた少弐氏や九州探題が逃げ込み、拠点を構えた室町戦国期の東肥前地域は不思議なところです。
 萬歳寺は、元末明初の日中交流を物語る以亨得謙や見心来復の肖像画があることで知られており、以前から是非訪してみたいと思っていたところでした。ご住職様からお話をうかがうことができたのは幸いでした。また、萬歳寺で作られたお茶をいただきましたが、これがとても美味しく、お茶請けのフキやお豆も絶品でした。
 今回は、山奥に分け入ったところに築かれた勝尾城本城ではなく(登山道の状態が悪く断念)、手前の葛籠城跡を訪問し、空堀などを見ました。九州探題の拠点であった綾部城跡も始めての訪問で、畝状竪堀を確認し、佐賀平野の眺望の良さも実感しました。千栗八幡宮も初訪問で、ここが佐賀平野に接する台地のヘリであること、筑後川を挟んで対岸にある髙良山の高良大社と向き合う関係にあることがよく分かりました。その千栗八幡宮と近世期に一宮論争をしたのが河上神社ですが、内陸にあるとはいえ、横を流れる嘉瀬川を通じて有明海とも結びついていたのでしょう。今回は、葛籠城や綾部城といった山城だけでなく、佐賀平野のクリークの中にある姉川城跡にも行ったので、いろいろな形態の城があることを実感してもらえたのではないかと思います。
 院生の皆さんには、巡見資料作りと、現地での説明をお願いしました、ありがとうございます。
 なお、絵図があることで有名な東妙寺は、時間の都合で、カットしてしまいました。

東肥前巡見_f0237806_16170269.jpg

by kohjizen | 2025-05-31 16:16 | フィールドワーク | Comments(0)

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by koji Ito
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